実行委員長挨拶

皆様のお蔭をもちまして、「第8回 尾道映画祭2025」を開催する運びとなりました。心より感謝申し上げます。

「第8回 尾道映画祭2025」は、尾道を拠点に世界へ羽ばたいた作品を中心に、多彩なラインナップでお届けいたします。

オープニング作品には、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督による『PERFECT DAYS』を上映し、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞された役所広司さんをお迎えします。ヴェンダース監督と尾道との深い縁を感じながら、映画文化の新たな一歩を共に楽しみたいと存じます。

また、尾道を舞台にしたアニメーション作品『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』と、尾道市立大学卒業生 亀田祥倫氏が総作画監督の『犬王』を上映いたします。それぞれの作品に関連するゲストの登壇が予定されており、映画を通じて尾道の魅力を再発見していただけることでしょう。

クロージング作品では、大林宣彦監督作品『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』を上映いたします。数々の名作を通じて尾道と深い絆を築かれた大林監督の作品を、多くの方々にお楽しみいただきたいと思います。

さらに、関連イベントとして尾道市内各所での、漫談や音楽、ポスター展など、多方面から映画文化を堪能していただける企画を予定しております。若手育成プログラムや「作家と尾道、軌跡と針路」をテーマにしたシンポジウムでは、未来の映画人を応援し、尾道をさらに映画の街として発展させ語り継ぐきっかけになると確信しております。

最後に、この映画祭の開催にあたり、多大なるご支援ご協力をいただきました皆様、映画ファンの皆様、そして尾道の皆様に心より感謝申し上げます。尾道映画祭が皆様にとって心温まる思い出となりますよう願いつつ、ご挨拶とさせていただきます。

2024年11月20日
  
 

尾道映画祭実行委員会 実行委員長 徳永 修