野ゆき山ゆき海べゆき

© 1986 東宝/日本テレビ/バップ

日本娯楽大叙事詩なつかしおもしろものがたり
オ父サン、オ母サン、僕タチニハ、日本ガ見エマス。

1986年/質実黒白オリジナル版/135分〈デジタル上映〉
製作:日本テレビ放送網、日本アート・シアター・ギルド、バップ/配給:日本アート・シアター・ギルド

製作総指揮:佐々木史朗、大林恭子 製作:波多腰晋二、溝口至 プロデューサー:森岡道夫、横山宗喜、伊藤梅男 監督・編集・音楽:大林宣彦 原作:佐藤春夫 脚本:山田信夫 撮影:阪本善尚 照明:高野和男 美術:薩谷和夫 録音:稲村和己 企画・製作協力:PSC

出演:鷲尾いさ子 林泰文 片桐順一郎 正力愛子 佐藤浩市 竹内力 尾美としのり 佐藤允 小林稔侍 峰岸徹 根岸季衣 入江若葉 三浦友和

一人のマドンナをめぐって少年たちが始める「わんぱく戦争」、そしてその女性への愛を貫くために出兵を拒否する青年、「平和だけでは日本人は幸せにはなれない」と島国日本のあるべき豊かさを信じて「戦争」の道を突き進む大人たち。
少年たちは戦争ごっこの後に、勝利の後に、何を得たのだろうか。
映画主演デビュー作となった鷲尾いさ子の瑞々しい存在感を合わせ鏡に、戦争の無意味さを映し出す。

野ゆき山ゆき海べゆき

© 1986 東宝/日本テレビ/バップ

それは日本に戦争があった頃、瀬戸内の城下町で起こった物語。
須藤総太郎が通う第一尋常小学校に、美しい少女に付き添われてノッポの少年、大杉栄が転校してきた。総太郎は栄の姉・お昌ちゃんに心を惹かれ幼い恋心を抱くようになる。しかし彼女には筏乗りの早見勇太という恋人がいた。
栄は乱暴な性格が原因で第二小学校を追い出されたのだが、早速クラスのガキ大将、ボンチャンとの権力争いが始まる。争いは次第にエスカレートして遂には第一、第二小学校の大喧嘩となる。そこで総太郎は武器の使用を禁止した《戦争ごっこ》を提案する。
一方でその頃、大人たちの世界にも戦争は急拡大しつつあった。ある夜、日本軍の大勝利に沸く町で、お昌ちゃんと一緒にいた平和主義者の勇太に、泥酔した総太郎たちの担任・川北先生は嫉妬にかられて非国民と罵ったことをきっかけに大騒動…。
わんぱくたちの戦争ごっこは一時休戦中の捕虜交換でどこからともなく突然飛んできた石で大混乱。思わぬ不意打ちに次々と傷つき倒れていく。大人たちの戦争もまた同じ。自分たちで勝手に始めた戦争が、気づいた時には戦争に人々が引きづり回されていたのだった。

上映後に大林宣彦監督によるディレクターズ・トークを開催します。
大林宣彦監督

大林 宣彦さん

映画作家
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