MESSAGE
委員長挨拶
皆様のお蔭をもちまして、「第9回 尾道映画祭2026」を開催する運びとなりました。心より感謝申し上げます。
早いもので、尾道映画祭も第9回を数えることとなりました。この間、映画と尾道を愛する多くの皆様に支えられ、この映画祭が尾道に少しずつ根を下ろしてきたことを、実行委員長として心から御礼申し上げます。
「第9回 尾道映画祭2026」は、映画と町、そして訪れる人に交差していただけるよう、尾道全体をスクリーンとして、映画を“観るだけ”ではなく“歩きながら感じる”様々な体験をお届けいたします。
オープニング作品には、2025年に全国公開され、オール尾道ロケを敢行した『リライト』を上映いたします。瀬戸内の風が吹き抜ける港町の空気と、時を超える物語を美しく映し出したこの作品を、皆様と共に味わいたいと思います。松居大悟監督、主演の池田エライザさん、阿達慶さんをお迎えし、トークセッションも予定しております。
クロージング作品には、第12回日本アカデミー賞で数々の優秀賞に輝いた大林宣彦監督『異人たちとの夏』を上映いたします。優しさと哀しさが溶け合うこの物語は、時間や距離、記憶を超えて、観る者の心に静かに寄り添います。上映後には、初の母親役を熱演された秋吉久美子さん、大林千茱萸さんをお迎えし、作品に込められた想いと、大林映画と尾道が紡いできた歴史を語っていただきます。
また、ショートフィルム『生きがい IKIGAI』の上映も決定いたしました。2024年元日に発生した能登半島地震およびその後の豪雨災害により甚大な被害を受けられた皆様に謹んでお見舞いを申し上げるとともに、上映とトークショーを通じ、能登に生きる方々に思いを寄せ、文化が人の心を支える力を、尾道の地から静かに届けたいと願っております。
さらに、関連イベントとして尾道市内各所での、シンポジウムや音楽イベントなど、多方面から映画文化を堪能していただける企画を予定しております。
尾道は、映画と深く呼応してきた町です。撮影地として、物語の舞台として、そしてスクリーンを通じて誰かの人生と重なり合う町として――。しまなみ交流館、シネマ尾道、海沿いの風景、尾道の町そのものがスクリーンとなり、新しい作品と時を経た名作、そこに集う人たちの想いが重なり合う3日間となるよう願っております。
最後に、この映画祭の開催にあたり、多大なるご支援ご協力をいただきました皆様、映画ファンの皆様、そして尾道の皆様に深く感謝申し上げます。尾道映画祭が皆様にとって心温まる思い出となりますよう願いつつ、ご挨拶とさせていただきます。
2026年1月21日
尾道映画祭実行委員会
実行委員長 徳永 修
©第9回 尾道映画祭 2026. All Rights Reserved.