「尾道映画祭」というはじめての試みに、日々、多くの期待と励ましの声をいただいており感謝申し上げます。
私自身、この瞬間に立ち会うことができてたいへん光栄に思います
2日間に渡って俳優の佐野史郎さんなどの豪華なゲストをお招きしてのトークショーなど、多彩なプログラムを行ってまいります。
ご来場の皆様にお願いがございます。ぜひ、「尾道映画祭」に来られる際は、尾道の街を散策いただき、坂道や路地で出会う驚きと感動もぜひお持ち帰りください。
尾道の街をこよなく愛する私たちにとっては、それがまた次の映画祭の活力へと繋がっていきます。
産声をあげたばかりの「尾道映画祭」ではありますが、尾道でしかなしえない映画祭、そして尾道にとって大きな熱気に育っていくことを願ってやみません。
最後に、開催にあたりお力添えいただいた皆様に深く感謝を申し上げまして、ご挨拶といたします。
尾道映画祭 実行委員長
徳永 修
尾道で少女時代を過ごした林芙美子はよく色紙に「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」と好んで書きました。
実はこの短詩は一部に過ぎません。皆さん、ご存知の方も多いでしょうから、ここでは紹介しませんが、私はこのように解釈しています。
生きていることはただそれだけでも苦しく幸せである。
運命という荒波に翻弄されながらも、その合間に吹く風や、光る雲に希望を見出すことができると私たちは知っているのだ、と。
昨今、私たちを取り巻く環境は良くも悪くも大きく変化し続けています。
その中でも私たちは風や雲を感じ取って生きていかなければなりません。
映画が、そしてこの度、第1回を迎える尾道映画祭が皆さんの希望のひとつになることを願っています。
尾道映画祭 ディレクター
河本 清順