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あなたに また、あいたかった
監督 杉野 希妃
出演 杉野 希妃、青木 崇高、山口 まゆ、佐野 史郎
2016/日本/96分
ストーリー
小泉八雲が著した「雪女」を、独自の解釈で国際派映画人、杉野希妃が映画化。尾道市を中心に、全編を広島県内~尾道・府中・三次・高野ロケ~で撮影。
東京国際映画祭コンペティション部門に出品。
ある時代、ある山の奥深く、吹雪の夜。猟師の巳之吉は、山小屋で、雪女が仲間の茂作の命を奪う姿を目撃してしまう。雪女は「この事を口外したら、お前の命を奪う」と言い残して消え去る。翌年、茂作の一周忌法要の帰り道に、巳之吉は美しい女ユキと出会う。やがて二人は結婚し、娘ウメが生まれる。
1984年広島県生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中にソウルに留学。2005年、韓国映画『まぶしい一日』宝島編主演で映画デビューし、続けて『絶対の愛』(06/キム・ギドク監督)に出演。帰国後『クリアネス』(08/篠原哲雄監督)に主演。2008年から映画制作にも乗り出し、主演兼プロデュースした『歓待』(10/深田晃司監督)が第23回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞などを受賞した他、100以上の映画祭からオファー殺到。第33回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞、おおさかシネマフェスティバル2012の新人女優賞を受賞。『おだやかな日常』(12/内田伸輝監督)が第17回釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、トライベッカ映画祭などに招待され、沖縄国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー部門で、最優秀ニュークリエーター賞と最優秀主演女優賞、日本映画プロフェッショナル大賞の新進プロデューサー賞を受賞した。2011年の第24回東京国際映画祭で、2013年の第15回台北国際映画祭で特集上映が組まれ、2014年の第43回ロッテルダム国際映画祭では日本初の審査員に選ばれる。『ほとりの朔子』(13/深田晃司監督)は、第35回ナント三大陸映画祭でグランプリ「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞。2014年に、監督第1作『マンガ肉と僕』が東京国際映画祭やエディンバラ国際映画祭に、監督第2作『欲動』がミュンヘン国際映画祭、タリン・ブラックナイト映画祭といった数々の映画祭に正式招待され、第19回釜山国際映画祭の新人監督賞を受賞。監督主演作『雪女』が、2016年の第29回東京国際映画祭コンペティション部門に選出。
1955年山梨県生まれ、島根県松江市育ち。1975年、劇団シェイクスピア・シアターの創立に参加。1980年より劇団状況劇場(唐十郎主宰)を経て、1986年林海象監督「夢みるように眠りたい」で映画主演デビュー。1992年テレビドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS)のマザコン男、“冬彦”役が社会現象となる。1999年、映画「カラオケ」で初監督。2006年、植田正治の写真をモンタージュした映像作品「つゆのひとしずく」(DVD/2006年/東映アニメーション)を監督。アレクサンドル・ソクーロフ監督「太陽」、カン・ジェギュ監督「マイウェイ」など海外作品にも出演。テレビや映画、舞台への出演の他、音楽活動、本の執筆もこなし、多方面で活躍している。これまでの出演作品は110本を超える。
幼少期から幻想怪奇の世界に親しみ、松江ゆかりのラフカディオ・ハーン=小泉八雲にも惹かれていた。映像の仕事にたずさわるようになり、ますます小泉八雲作品と関わる機会も増え、2006年に松江で始まった小泉八雲の朗読は今やライフワークとなっている。
近年、朗読や舞台挨拶、「雪女」の撮影などで尾道に訪れる機会が増えている。