尾道商業会議所記念館
全席自由席 前売1,000円/当日1,200円
(中学生以下:前売/当日とも1,000円)
【入替制】先着順(はしご鑑賞の方から)。整理券の配布はございません。
©PSC
1963年/8mm/17分〈デジタル上映〉
監督・撮影・編集:大林宣彦
一人の少女が訪れた尾道の風景が抒情詩のように8mmフィルムで編まれていく。
尾道水道をはさんで尾道市街を見渡す兼吉の丘から跳ねるように駆け降りてくるヒロインは、のちに妻となり、個人映画時代から現在までプロデューサーとして大林映画を支える、大林恭子さんその人である。
8mmキャメラを単に想い出の記録装置ではなく、創作表現の画期的ツールとして駆使し、すでにこの時代から大林映画の真骨頂を見ることができる。
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1966年/16mm/38分〈デジタル上映〉
製作:大林恭子 脚本:羽生杏子 監督・撮影・編集:大林宣彦 撮影:小谷映一 編集:相沢尚子、坂間雅子 音楽:宮崎尚志、出原みやこ 録音:内田ひろし&KRC 語り:内海賢二、ドナルド・リチー、小谷正子
出演:石崎仁一 喜多村寿信 宗東美 田端エミ 赤坂サリ 高橋一郎 町田圭子 岡美行 平田穂生 大林千茱萸 立川多美子 森みすず 特別出演:石崎浩一郎 金坂健二 佐藤重臣 富田勝弘
ロジェ・ヴァディムとその名作『血とバラ』にオマージュを捧げた16mm作品。いや映画そのものにオマージュを捧げた映画とも言える。
アヴァンギャルドでありながらその高い完成度は今見ても斬新で何ら色褪せるところはない。
明確なストーリー性をあえて排除し、幻想的で耽美な映像や心情描写の連続提示によって観る者の心に言葉にできない強烈な印象を残す。
いまデジタルムーヴィーしか知らない若者たちにも大いなる刺激となるに違いない。
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1968年/16mm/70分〈デジタル上映〉
製作:大林恭子 監督・脚本・編集:大林宣彦 撮影:青柳正司 美術:外山鶴良 衣装:宮村桂子 編集:相沢尚子、坂間雅子 音楽:宮崎尚志 語り:内海賢二
出演:山崎草介 荻原憲一 岡本ちか子 姿みゆき 山和子 西村憲一 鳥居登志子 山本千穂 浅井啓子 川本カナ子 大林千秋 大林千茱萸 享楽光子 赤坂サリ 立川多美子 永井晶代 川口みちこ 西谷尚雄 宮村公
CMを制作していた仲間たちと2週間の正月休みを取り、16mmキャメラと50巻のフィルムを持ち込んで古里・尾道で撮影した自主制作時代最後の集大成。大林映画のスタイルにつながる要素がいくつも垣間見える。
御袖天満宮、浄土寺やポンポン岩、坂道、線路、瓦屋根の連なりなどのちに尾道で撮影されたさまざまな作品で登場する風景が凝縮されている。
楽しくも切ない映画ごっこ。
尾道大林映画の原点にして、すでに完成形とも言える作品。
2/24(土)・25(日)のプログラムは、直前のプログラムからはしご鑑賞される方にまずご入場いただき、その後単独でチケットをご購入の方に先着順でご入場いただきます。
したがいまして、整理券の配布はいたしません。
プログラムごとの完全入替制のため、大変ご面倒をおかけいたしますが、鑑賞後は一旦お荷物を持って客席エリアからご退場いただきますことを予めご了承ください。